【デザイナー目線】ディレクターがデザイン依頼時に書いてくれると嬉しい3つのポイント
年の瀬ですね。今日あたりで仕事納めの方が多いのでしょうか。今年も一年お疲れ様でした。
ところで、今日こんな記事をSNSで見かけました。
【超基礎】デザイン苦手なディレクターが依頼時に気にすべき7つのポイント | Webディレクターズマニュアル
ところで、今日こんな記事をSNSで見かけました。
【超基礎】デザイン苦手なディレクターが依頼時に気にすべき7つのポイント | Webディレクターズマニュアル
唐突ですがみなさん...
・デザイナーから上がってきたデザインがイメージと違っていた
・ワイヤーを装飾しただけみたいなデザインが出てきてしまった
なんて事態に困ったり、迷ったりしていませんか?
僕自身も上記の質問に「そんなことあるわけ無いじゃん」と言ってみたいところなんですが、残念ながら...。
というわけで、今回は僕が超苦手としているデザイン制作依頼時に、なるべく失敗を起こさないよう必死で気をつけているポイントを紹介しつつ> > 反省してみようかと思います。
なかなか面白いのでぜひ読んでみてください。
「デザイナーから上がってきたデザインがイメージと違っていた」は(残念ながら)よくあることなんですが、デザイナーの力量不足の場合もあるでしょうが、記事にあるように大体は伝え方、受け取り方の問題であることが多いんじゃないでしょうか。
逆に言えば、コミュニケーションの工夫次第で限りなくミスマッチを減らすことができ、クライアント-ディレクター-デザイナーが同じイメージを共有し制作を進めることができます。
僭越ながらデザイナー目線として、「こういうポイントを伝えてくれると、ディレクターの頭の中のイメージが掴みやすいな」というのをまとめてみようと思います。ちなみにワイヤーフレームとかスケジュールとかは当たり前なので省略します。
想定:とある英会話教室のWebサイトリニューアル案件
ディレクターのみがクライアントにヒアリングを行い、それを取りまとめてデザイナーに発注するワークフローの想定です。自分(デザイナー)が直接ヒアリングできるなら以下は自分でしちゃいます。
【絶対欲しい】クライアントの達成したい目的、解決したい課題
Webサイトの立ち上げ(やリニューアル)によって、何をしたいのか。
- ガラッと雰囲気を変えてブランディングイメージを変えたい
- 現在のコンテンツは大きく変えず、UI・導線を変更して資料請求のCVRを改善したい
- つぎはぎの改修でぐちゃぐちゃになってしまったのでトーンを統一したい
- なんでもいいから今年度の予算消化したい(身も蓋もないけどよくある話)
一口にリニューアルと言ってもその目的・課題は様々です。どんな問題をこの仕事によって解決したいのかを、プロジェクトメンバー全員で共有することが最初の一歩です。
この想定案件では仮に「学生・社会人向けのスクールを志向していたが、今後は子供・幼児向けの英会話教室にシフトしたい」としておきます。
【できれば欲しい】キーフレーズの設定
クライアントの特徴を端的にとらえたキーフレーズがあると、概要をつかみやすいです。
英会話教室というと競合がひしめく激戦業界ですが、きちんとブランディングできている英会話教室には必ず独自の強み、売り文句があります。
満足度No.1の英会話スクールなら「生徒の声」的なコンテンツをより魅力的に見せることを考えますし、ビジネスに強い英会話スクールならあまりカジュアルにせずビシッと信頼感のある雰囲気を目指します。
キーフレーズによって目指すべきサイトの特徴が端的に示されると、デザイナーはおおまかなサイトの雰囲気はもちろん、ターゲット層の年代・性別などの情報をイメージしやすくなるはずです。
ここでは仮に「3歳から始める英会話スクール」としておきます。
【あるととても助かる】ポジショニングマップ(とか)
いよいよ具体的なデザインイメージの共有。ここが一番むずかしい。「このサイトの親しみやすい感じを参考にしてください!http://〜」みたいな指示がくると、経験上大体失敗します。
そもそも「シンプルな〜」「高級感のある〜」「親しみやすい〜」みたいな定番のキーワード一つとってみても、感じ方は人それぞれ違います。なので、既存の競合サイトなどをポジショニングマップなどの落とし込み、まずはその感覚の違いをすり合わせるのが非常に重要だと考えています。
複数のサイトのイメージのポジショニングから考察するやり方
一つのサイトをベースに、細かなニュアンスを調整するやり方
上記のような資料をもらえると、「このディレクターはこういうのを親しみやすいと感じるのか」といった具合にディレクターの頭の中にあるイメージがかなり理解しやすくなります。もちろん完璧ではありませんが、初稿を見たディレクターがあまりの食い違いに頭を抱える事態は大幅に減るんじゃないでしょうか。
その初稿をもとに細部の微調整を加えていき、無事デザインFIXとなります。めでたしめでたし。
まとめ
簡単ではありますが以上です。
これらはあくまで個人の考えであり、「こういうことに気を遣ってくれるディレクターだと(おれが)助かるなあ」を具体化したにすぎません。「こんなのなくてもできるよ」ってデザイナーももちろんいるでしょう。
ただ、元記事にもあったように、複数の人間が共同で一つのサイトを作り上げていく中で重要(&大変)なのは結局コミュニケーションであり、相手が何を考えているか、何をしてほしいのか(してほしくないのか)を意識することが大切です。このお題に対してデザイナー側として思うところをアウトプットし相互理解の一助となることで、少しでも現場での不幸なすれ違いが減ればと思い筆をとった次第です。
と、存分に予防線を張ったところで終わりたいと思います。
それではみなさん良いお年を!
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